GiveWellによる「寄付のすすめ」

This is a Japanese translation of “GiveWell’s “Giving 101” guide

by GiveWell

まず私たち(GiveWell)がみなさんに知っていただきたい大事な原則は

「寄付は誰かの人生を変えることができる」

ということです。

数千ドル(日本円で30〜40万円相当)ほどの寄付で、発展途上国に暮らす誰かの命を救ったり、暮らしを支援したりすることができます。ダイレクトメールでよく見かける”売り文句”のようでしょうか。どうかそう思わず!私たちは優れた慈善事業団体の活動成果について注目しお伝えしたいのです。詳しくは以下をご覧ください。

間違った寄付をしても意味がない!

実は慈善事業団体が絶大な成果を上げる例は珍しく、あまり一般的ではありません。なぜでしょう。慈善事業団体は、資金を調達するために、人のつながりをあてにしたり、人々の感情に訴えたりしています。ですが、事実に基づいた活動の結果検証が行われることはほとんどありません。つまり、多くの団体は資金を集め、プログラムを運営しながらも、その活動の効果性を確かめていません。でもなぜ効果性を証明しなくてはならないのでしょうか。

現在、慈善事業団体が取り組んでいる課題は、専門家や政府、基金団体なども何十年とかけて取り組んできた課題でもあります。しかしその多くは失敗に終わってしまっています。つまり、他の慈善事業も同じ結果に終わってしまうことは十分にあり得るということです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

寄付が世界に与える影響

世界のどの分野の課題に取り組むかは、その人次第であって正解はありません。しかし、同じ資金でも、どの課題にそれを投じるかによって、結果には大きな差が生じるということは常に意識しておくべきでしょう。例えば、ニューヨークの教育に資金を捧げようとした場合、一人の生徒を12年間学校に通わせるためには、10万ドル以上の費用が必要です。国際支援を行う場合、数千ドルほどの金額で誰かの命を救うことができます。だから必ず国際支援をすべきだという話ではありませんが※、ふだんからお金を使うときにそうであるように、寄付を行うときも、何のためにお金を使うのか、それで何が得られるのかをよく分かっておくことが大事です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

※一人の命を救うために、私たちの推奨する慈善事業団体は、平均して5,000ドルの費用(2021年実績)をかけています。詳しくは、GiveWellの効果測定法をご覧ください。

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